【合格体験記】一発合格までのプロセス(第10回:2次試験 筆記試験 合格発表後~口述試験 模擬面接の前日)

合格体験記

中小企業診断士試験の勉強は、①1年以上かかる、②受験科目が複数ある、ことから、ペース配分が気になりますよね。

この記事では、私が勉強期間1年で、一発合格に至ったプロセスについて、紹介していきます。

今回は、第10回として、2次試験 筆記試験 の合格発表後から、口述試験 模擬面接の前日までの記録です。

口述試験の情報収集

2次試験 筆記試験の合格発表後から、口述試験までの日数は、約10日です。

これまで、まったく準備をしていなかったため、まず、情報収集から、はじめます。

中小企業診断協会は、口述試験について、次のように説明しています。

(1) 中小企業の診断及び助言に関する能力について、筆記試験の事例などをもとに、個人ごとに面接の方法により行います。

(2) 1人当たりの試験時間は、約10分間です。面接時間の変更はできません。口述試験の受験地区は、筆記試験と同じ地区になります。ただし、勤務先の命による遠隔地への転勤に伴う住居の移転などやむを得ない理由の場合に限り、受験地区のみを変更することができます。

(3) 口述試験を受ける資格は、当該年度のみ有効であり、翌年度に持ち越しすることができません。

ネット上で調べた情報と合わせると、口述試験の概要は、次とおりになります。

■質問は、筆記試験の事例がベースとなる
■個人面接で実施される
■面接時間は約10分
■筆記試験と同じ地区で実施される
■受験者1人に対して、面接官は2,3人
■質問数は2つの事例から各2問程度(計4問)
■合格率は99%以上
■合格は翌年度に持ち越すことができない

うーん、合格率99%以上なら、実施しなくても良いのに、と思いつつ、ここで落ちた場合、1次試験 or 2次試験(筆記試験)からやり直し、って・・・、き、厳しい…

準備開始するの遅かったかなぁ、と少し後悔しつつ、次のSTEPで準備を進めました。

■STEP1 想定問答の印刷
■STEP2 模擬面接の申込み
■STEP3 事例の分析
■STEP4 回答の型の習得
■STEP5 家族による模擬面接
■STEP6 資格予備校による模擬面接

STEP1 想定問答の印刷

合格発表後、情報収集に加え、資格予備校の想定問答を印刷しました。

私が、印刷した「TAC」と「大原」の想定問答は、無料で公開されています。(ありがとうございました!)

また、もうひとつの大手資格予備校の「LEC」は、有料(1,000円)だったので、見送りましたw

STEP2 模擬面接の申込み

合格発表の翌日、模擬面接の申込みをしようと、1次試験と2次試験(筆記試験)の模試でお世話になった「TAC」のサイトを訪問すると、まさかの事態が!!

「受講生限定(本科生・パック生限定)」

慌てて、他の資格予備校を探すも、ほとんど予約制の上、ほぼ満席!
なんとか、滑り込みで、「LEC」の口述試験 模擬面接に滑り込みました。(LECありがとうございます。けど、想定問答も無料にしてほしいw)

模擬面接の申込みだけは、合格発表直後にすべきだったと反省…

STEP3 事例の分析

口述試験が、「筆記試験の事例をベース」としていることから、次の手順で事例の分析を進めました。

(1) 事例の読み直し
 各事例を思い出すため、与件文と問題文を読み返します。
 個人面接中に、資料を確認することはできないので、ある程度、内容を覚えておく必要があります。

(2) SWOT分析
 各企業の現状分析として、SWOT分析を行います。
 私の場合、本番の口述試験の際、SWOT分析に関する質問がありました。また、事例企業の強み弱みは、口述試験で応用的に使用できることから、SWOT分析は実施しておくと良いと思います。

(3) 想定問答の整理・暗記
 TACと大原の想定問答と個人的に考えた想定問答を事例別・与件文の順番に整理し、暗記します。

(4) 基礎知識の確認
 各事例の与件文や問題文に記載されている1次試験で問われそうな用語を再確認します。
 ちなみに、LECの模擬面接の際に、「研削盤とはどういうものか」について問われました。

STEP4 回答の型の習得

口述試験では、原則、約10分間で4つの質問に回答することになります。
面接官の質問時間を考慮すると、1問あたり90〜120秒程度で回答する必要があります。

たった2分弱程度ですが、実際に時間を測って、話してみると想像以上に長いことに気付きます。

したがって、十分な回答時間を確保するため、また、回答内容がグダグダにならないようにするため、回答の型を身につけておくことが必要です。

なお、回答時間が短いと、追加で質問されますので、注意が必要です。

私が身につけた回答の型は次のとおりです。

■10秒 質問の内容をオウム返しにして話す(回答を考えながら)
■20秒 質問の内容に対する結論を答える(トークストレート)
■50秒 詳細を説明する。具体例や周辺知識、事例企業の状況等を使って補足する。
■ 5秒 説明は以上となります。と言う。

STEP5 家族による模擬面接

私の場合、妻に面接官役になってもらい、模擬面接をしてもらいました。その際、回答時間を測ってもらいました。

模擬面接をして再認識することは、やはり、「頭の中で理解している」ことと、「声に出して説明できる」ことは、全く別物だということです。

特に、回答の構成を考えながら、説明することは、同時に2つのことを考えることですので、事前に慣れておく必要があります。

また、実際に回答時間を測ってもらったのですが、想定していたよりも、短時間になっていました。

理由は、想定問答がしっかりと身についていない状態だったからです。

そして、このような状態だと、不安な気持ちになり、結果、小声になったり、早口になったり、伏し目がちになってしまいます。

ここで、あなたに質問ですが、

小声で、早口で、伏し目がちなコンサルタントに相談したいですか?

それよりも、大きめの声で、理解できるようにゆっくり話してくれて、真っ直ぐにアイコンタクトしてくれるコンサルタントに相談したいですよね?

個人面接は、面接官が社長役、あなたがコンサルタント役です。

仮に、少しくらいわからなくても、2次試験 筆記試験を突破したという自信をもって、目の前の社長(面接官)を何としても救いたいという真摯な気持ちで、大きく、ゆっくり、説明することを心がけてください。

STEP6 資格予備校による模擬面接

次回の記事で書きたいと思います。

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