この記事では、書籍「コンサル一年目が学ぶこと」の要約とレビューを紹介しています。
社会人として必要となる普遍的なスキルをまとめて学びたい、これまでの社会人生活で身に付けてきたスキルを再学習したい。
そんな方におすすめしたいビジネス本が「コンサル一年目が学ぶこと」です。
本書の要約
本書を読むと、職業・業界を問わず15年後にも役立つ普遍的なスキルを、社会人1年目で学ぶ基礎的なレベルから、理解することができます。
なぜなら、本書は、著者が、各界で活躍する元コンサルタントの方への取材を元に、新人時代に学んだことの中で、15年経っても役に立っている、つまり、職種・業界が代わっても通用し、また、リーダーや経営者の立場になっても通用しているスキルをまとめたものだからです。
具体的には、以下の4つにカテゴリされた計30個のスキルが、一般的な解説と取材した元コンサルタントや著者の体験談を基に紹介されています。
1.話す技術(9個) | ex)結論から話す(PREP法)、端的に話す(Talk Straight)、ファクトで話す、期待値を超える |
2.思考術(6個) | ex)考え方を考える、雲雨傘、仮説思考 |
3.デスクワーク術(7個) | ex)議事録の書き方、スライドの基本、プロジェクトの課題管理方法 |
4.ビジネスマインド(8個) | ex)ヴァリューを出す、コミットメント力、フォロワーシップ、チームワーク |
本書のレビュー
私自身、本書により、ビジネスに必要なベーシックなスキルを学習させていただきました。
また、異業種への転職経験がありますが、いずれの業種においても役立つスキルが紹介されていると考えました。
特に、本書を通じで、ビジネス上、実践できているスキル、実践できていないスキルを確認できたことは、とても良い学習の機会となりました。
さらに、周囲を見渡してみると、意外に実践できていない人もいるため、「仕事力」の差別化にもつながると考えます。
しかも、2、3日程度で読み切ることができることから、周期的に読み返すことが容易な点も本書の特長と言えます。
ここで少し、本書で提示されているスキルを紹介します。
「Talk Straight(端的に話す)」というスキルは、本書において、次のように解説されています。
(1)駆け引き抜きに、率直に、簡潔に、端的に話す (2)Yes or No で答える → その後、なぜ、に進み問題の所在を掘り下げる |
意識して実践するとわかりますが、順調な場面では容易に実践できますが、順調ではない場面では勇気が必要であることに気づきます。
しかしながら、結論的には、率直に話した方が、上司に怒られる機会が減少するんですよね(笑い)。
上司の立場からすると、とにかくどんどん問題解決をしたい。
回りくどく説明されることは、本当に時間の無駄で、フラストレーションが溜まります。
率直なコミュニケーションを重ねることは、相手との信頼関係を築くことにもつながりますので、重要なスキルだと考えます。
また、「結論から話す」というスキルにおいては、「PREP法」という手法が提示されています。
P(結論) | ex) 結論から申しますと、この案は再検討すべきだと思います |
R(理由づけ) | ex) なぜなら、リスクが大きいからです |
E(具体例) | ex) 例えば、他社は似たような方法で成功しましたが、データを見ても事業規模が異なることがわかります |
P(結論の繰り返し) | ex) 以上より、実施する場合はさらなる調査、検討が必要です。 |
PREP法は、報告書、メール、会話など、様々な場面で活用できる手法です。
ただし、コミュニケーションの相手によっては、背景などを先に説明した方が良い場合もありますので、相手の反応を見ながら、時として、柔軟に対応することも必要になりますので、注意が必要です。
そのほか、「数字とロジックで話す」や「考え方を考える」、「仮説思考」など、本書には、まさにビジネスに必要な普遍的スキルが盛り込まれています。
まとめ
今回は、職業・業界を問わず役立つスキルを、基礎的なレベルから理解できるようになる名著である「コンサル一年目が学ぶこと」を紹介させていただきました。
社会人として必要となる普遍的なスキルをまとめて学びたい、これまでの社会人生活で身に付けてきたスキルを再学習したい方におすすめできる一冊です。
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