中小企業診断士試験の勉強は、①1年以上かかる、②受験科目が複数ある、ことから、ペース配分が気になりますよね。
この記事では、私が勉強期間1年で、一発合格に至ったプロセスについて、紹介していきます。
今回は、第1回として、勉強開始後の約7ヶ月間(10月~4月)の記録です。
受験者(私)の情報
まず、受験者である私の情報を紹介します。
中小企業診断士試験の勉強を開始した当時、次のような状況でした。
■ 35歳社会人
■ 妻とかわいい1歳の子供がいる
■ 残業(月平均)は、45時間(多い月は100時間超、少ない月は一桁)
■ 通勤時間は、片道1時間
■ 診断士ゼミナールの「1次2次試験プレミアムフルコース」を利用
勉強時間のルール設定
最大の課題は、やはり、どうやって「勉強時間を確保するか」です。
私が採用した方法は、①勉強する時間をあらかじめ設定する、②仕事と家族に影響が少ない時間帯を活用する、というものでした。
具体的には、①23~24時と②通勤時間の計2時間を試験勉強のコアタイムとして設定しました。
やはり、あらかじめ方針が設定されていると、意識して行動しやすくなり、また、習慣づけが容易になります。
勉強時間
さて、実際に勉強した時間ですが、勉強開始後の10月から12月は1日平均1時間でした。
この時期は、仕事が忙しく、いきなりコアタイムとして設定した「23~24時」が崩壊!!
加えて、勉強すること自体に慣れていないため、集中力も続かなかったことが理由です。
しかしながら、累積時間は着実に積み上がり、「87時間50分」に!
一方、1月から4月の勉強時間は、最低ラインであるコアタイム相当の1日平均2時間まで伸びました。
約7ヶ月の累計勉強時間は「346時間35分」!
コツコツ勉強を続けることで、力が付いてきてる感覚があったので、この頃は「なんか合格できそうだなぁ」と楽天的に考えていましたw
勉強時間(科目別)
科目別の勉強時間ですが、1科目あたり1周するのに「40時間程度」かかりました。
ちなみに、私は、次の3つの理由により、通信講座を受講しながら、まとめノートを作成していました。
①重点ポイントや苦手なポイントを管理するため。
②今、勉強している範囲・項目は、科目全体から見た場合、どの位置なのか、各項目間のつながりはどうかなど、マクロ的な視点を維持するため。
③過去問で不正解となった論点等を追記し、情報を1冊に集約し、最高の復習用テキストを作成するため。
それなりに労力を必要としましたが、合格後の今でも辞典のように使用しており、作成して良かったと考えています。
なお、中小企業診断士試験の科目は、大きく理解系と暗記系の科目に分けることができます。
一般的に、理解系から勉強し、テストが近づいてきた段階で暗記系を勉強することがセオリーとされています。
資格予備校もこの順番でプログラムが組まれており、私が利用した診断士ゼミナールでも、同様の順番で教材が送られてきました。
進捗状況
1次試験まで残り3ヶ月で、次のような状況でした。
通信講座の講義は、「中小企業経営・中小企業政策」を除いて、すべて完了。
復習は、「経営情報システム」を除き、すべて1回以上。ちなみにこの復習の際に、覚えていない個所に付箋を付けていきました。(付箋を大量に消費・・・苦笑)
過去問は、「企業経営理論」と「財務・会計」で、それぞれ2年分完了。
過去問の得点状況
この時期の過去問の得点状況はコチラです。
2014年度の「財務・会計」のみ、合格ラインである60点を下回りました。
この年度の「財務・会計」は難化していて、科目合格率も6.1%と低かったようです。
あらためて、中小企業診断士試験の科目合格率は、バラつきが大きいことを実感するとともに、科目合格を前提とした多年度受験は、運不運に左右されるリスクがあるな、と思いました。
勉強のポイント
この期間の勉強のポイントをまとめてみました。
■ポイント1 勉強量は徐々に増やす!
勉強開始後の3ヶ月間は、勉強時間が1日平均1時間程度でした。
理由は、仕事が忙しかったこともありましたが、久しぶりの勉強であったことから、勉強自体に慣れることに苦戦しました。
とにかく30分以上、集中力が続きません。。
加えて、記憶力が落ちているようにも感じました。。
特に、久しぶりに勉強する方は、序盤から無理に勉強量を多くしてしまうと、計画どおりに進まず、モチベーションが下がるリスクがありますので、徐々に勉強量を増やすような、実現性が高いスケジュールを組むことをオススメします。
■ポイント2 勉強のコアタイムを設定する!
試験勉強を進める上で、最大の問題点となるのは、やはり「勉強時間の確保」です。
上にも書きましたが、試験勉強開始前に、勉強時間のコアタイムを設定する(ルール化する)ことをオススメします。
私は、①23~24時と②通勤時間の計2時間を試験勉強のコアタイムとして設定しました。(まぁ、仕事が忙しくて、開始当初から崩壊しましたが。。)
あらかじめ方針が設定されていると、意識して行動しやすくなり、また、習慣づけが容易になります。
なんとなく空き時間に・・・ということよりも、継続的な勉強につながります。
■ポイント3 企業経営理論から勉強する!
多くの資格予備校で、一番最初に学習する科目として設定されているのが「企業経営理論」です。
いわゆる「理解系」科目であることが、その理由だと思いますが、この科目、めちゃめちゃ面白いです。
実際に勉強すればわかります!
The 中小企業診断士の科目!という感じで、モチベーションも上がります!
この面白さが、後々のモチベーションの維持にも役立ちます。
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